電源不要の蓄光フィルム開発を発表
4月5日、凸版印刷株式会社は電源不要で夜間に光る防災・減災用蓄光フィルムを開発したと発表した。
夜間被災時の安全確保が急務
災害などの非常時は、社会インフラが寸断されて被災後の避難・救助活動や復旧・復興活動に影響が出る。
特に夜間に被災し電力供給が断たれた場合を想定した避難誘導の安全性確保についての対策が急務で、需要を受けて開発された。
6月からサンプルを出荷
フィルムは、太陽光や屋内光などの光エネルギーを蓄えることで約12時間の自己発光が可能。避難誘導サインや防災グッズの包装材として使用されることを想定し、6月からサンプルを出荷する。
独自のコーティング技術で基材となる耐候性フィルムに高輝度な蓄光顔料を積層。従来の屋外向け蓄光フィルムと比較して約2倍の発光時間を実現させた。
津波避難誘導標識システムの規格であるJIS Z9097に準拠した方法で60分間蓄光すると、12時間後にも十分に文字を視認可能な青色の光を得ることができる。
ロール原反での提供も可能であるため、加工適性が高く、有事に備えての備蓄など幅広い用途に使用できるとのこと。
まずは自治体向けに拡販し、2020年に約20億円の売上を目指している。
(画像はプレスリリースより)

凸版印刷株式会社プレスリリース
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