ZEHの新築・購入予定者か既築住宅所有者に補助金
経済産業省 資源エネルギー庁は3月18日、平成28年度「住宅・ビルの革新的省エネルギー技術導入促進事業費補助金ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)支援事業」の概要(案)を公表した。
これは、定められた基準を満たすZEHについて、新築もしくは購入を予定するか既築住宅を所有する人に対し、一定額の補助金を支給するというもの。
ただし、この執行は平成28年度予算の成立が前提となり、補助事業執行団体を含め現時点では未確定の部分もある。正式内容は、4月以降に執行団体より公開される公募要領を確認するとともに、公募開始日前に契約行為を行うと補助対象とならないので、留意する必要がある。
ZEHに対する補助金は、1戸あたり125(150)万円を予定
平成28年度ZEH支援事業の補助対象は、執行団体にて登録されたZEHビルダーが設計・建築(既築改修含む)するZEH(Nearly ZEHは原則含まず)だけとする予定で、以下の要件を全て満足するZEHを予定している。
【ZEHの補助要件】
・ZEHロードマップ(下記)で定義するZEH要件を満足すること。
・強化外皮基準に適合すること(ZEHロードマップ参照)。
・設計一次エネルギー消費量が基準一次エネルギー消費量に対して、太陽光発電による創エネ分を除いて20%以上、また太陽光発電による創エネ分を含めて100%以上、それぞれ削減されていること。
なおZEHに対する補助金は、1戸あたり125万円を予定するが、「寒冷地特別強化外皮仕様(1,2地域において高断熱外皮を採用し、Ua値0.25以下の仕様)」については150万円となる予定で、さらに寒冷地のnearly ZEHについては、125万円とすることを検討中とのこと。
また、補助対象として採択されるZEHに蓄電システムを導入する場合は、蓄電容量1kWhあたり5万円(上限:50万円か蓄電システムの価格の1/3のいずれか低い金額)を加算する予定という。
(画像は資源エネルギー庁HP)

経済産業省 資源エネルギー庁 プレスリリース
http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/ZEHロードマップ
http://www.meti.go.jp/press/2015/12/20151217003/