アイルランドハイブリッド蓄電システム向けに鉛蓄電池納入
日立化成株式会社は3月22日、アイルランドの再エネ用ハイブリッド蓄電システム向けに鉛蓄電池「LL1500-WS」(総容量576kWh)を納入したと発表した。
同国は、電力供給全体に占める風力や太陽光などの再エネ比率を2020年までに4割まで増やす目標を掲げるが、再エネによる発電は風や日照の状況により長・短周期での出力変動が起き、電力供給の不安定化が生じる問題があった。
従来機と比べ1.5倍高い充放電性能と小形で高性能化
そこで電力の安定供給を図るため、それ自体が充放電を繰り返すことで再エネの出力変動を抑制する蓄電システムに期待が高まっていたとのこと。
こうした背景から日立化成は、同国にて電力系統関連ビジネスを展開するショウングラッドエナジー社、および同国のリムリック大学とともに共同開発した系統安定化システムの中で、ハイブリッド蓄電システムを構成する鉛蓄電池を納入したもの。
なお「LL1500-WS」は、従来機と比べて1.5倍高い充放電性能があるほか、小形で高性能化が図られたものとなっている。
(画像はプレスリリースより)

日立化成株式会社 ニュースリリース
http://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/information/2016/