自立型水素エネルギー供給システム「H2OneTM」が完成
東芝株式会社は3月14日、長崎ハウステンボスにある「変なホテル」※ のWEST ARMに納入した自立型水素エネルギー供給システム「H2OneTM」が完成し、同日に運転を始めたと発表した。
「H2OneTM」は、再エネと水素を活用して電力を安定的に供給できるCO2フリーの自立型水素エネルギー供給システムで、同社独自の水素EMSによるもの。このシステム構成は、太陽光発電、蓄電池、水素製造装置のほか、水素吸蔵合金タンクおよび純水素燃料電池となる。
夏季余剰電力で水を電気分解・貯蔵、冬季に燃料電池発電
基本は太陽光で発電した電力を活用するが、夏季の長い日照時間により発電した余剰電力分で水素製造装置により水を電気分解、できた水素を高密度貯蔵可能な水素吸蔵合金タンクに貯蔵する。
冬季には、この水素を用いて純水素燃料電池により発電する。このため水と太陽光発電のみで、年間を通じホテル1棟12室分の電力を供給することができる。
また水素吸蔵合金タンクは、これまでのタンク容量と比べ10%まで小型化できるため、システムの省スペース化を実現している。
※ 「変なホテル」
メインスタッフがロボットという先進技術を駆使した世界初となる新しいホテル。WEST ARMは、シックでモダンなインテリアのほか、新しい木質構造材CLTを日本のホテルでは初採用し、太陽光パネル・水素エネルギーシステム導入など、環境に配慮した最新鋭の技術が建築・設備に取り入れられている。
(画像はプレスリリースより)

東芝株式会社 ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2016_03/pr_j1402.htm