2018年度に工事を着手、2022年度に運転開始予定
中部電力株式会社は3月7日、長野県下伊那郡阿智村と飯田市にて、天竜川水系黒川(くろかわ)と小黒川(こぐろかわ)の流水を利用した清内路(せいないじ)水力発電所を建設すると発表した。
清内路水力発電所は、発電出力5,600kWの流れ込み式水力発電所で、最大使用水量は2.50m3/s、有効落差は約272mとなる。また同所の想定年間発電量は約2,700万kWh(一般家庭約7,100世帯分の年間使用電力量に相当)となり、2018年度に工事を着手、2022年度に運転を開始する予定としている。
流れ込み式新規水力発電所の開発は20年振りに
同社の主な水力発電所としては、2015年6月末現在、195ヵ所の発電所で出力5,356,470kWの発電を行っていて、中でも奥美濃発電所は、出力1,500,000kWと同社の水力発電所としては最大となる。
【(参考)中部電力の代表的な水力発電所】
発電所名/ 所在地/ 出力(kW)
奥美濃発電所/岐阜県本巣市根尾上大須/ 1,500,000kW
奥矢作第二発電所/愛知県豊田市牛地町駒山/ 780,000kW
高根第一発電所/岐阜県高山市高根町上ヶ洞/ 340,000kW
なお、同社による流れ込み式の新規水力発電所の開発は、1996年に運転を開始した平谷水力発電所(出力8,100kW)以来、20年振りとなり、今後は地元自治体や地域の理解と協力を得ながら開発を進めることになる。
(画像はプレスリリースより)

中部電力株式会社 ニュースリリース
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/(別紙)電所概略位置とえん堤設置予定箇所現況写真
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/