再生可能エネルギーを最大限受け入れるための取り組み
九州電力株式会社は3月3日、福岡県豊前市の豊前発電所構内に新設を進めていた豊前蓄電池変電所の運用を開始したと発表した。
これは、世界最大級の大容量蓄電システムを備えたもので、電力安定供給を前提として、再生可能エネルギーを最大限受け入れるための取り組みの一つとなる。
同社は平成27年4月に、一般社団法人新エネルギー導入促進協議会(NEPC)が公募を行った平成26年度補正予算の「大容量蓄電システム需給バランス改善実証事業」にて、補助先として指定を受けている。
蓄電池の大容量性を活かした系統電圧制御の適用可能性も
この事業で同社は、送変電設備に接続する形で大型蓄電池(30万kWh)を設置し、これを使って需給バランスを改善することで再生可能エネルギー受入可能量の拡大効果を検証する。
また、蓄電池の大容量性を活かした系統電圧制御(電力用コンデンサ・分路リアクトル等の代替)への適用可能性などについても実証を行う。
同社では今後、実際に太陽光発電の出力に応じて蓄電池の充放電を行い、需給バランス改善に活用するとともに、大容量蓄電システムの効率的な運用方法の実証試験などを進めていくとしている。
(画像は九州電力株式会社HP)

九州電力株式会社 ニュースリリース
http://www.kyuden.co.jp/press_h160303-1.html