高低差の少ない水路でも発電可能
古河電工グループの株式会社KANZACCは、水流型のマイクロ水力発電機「ENEFALL-DAN 5215」を新開発し、プロトタイプを完成させたことを発表した。
同製品は、中に水が流れることで発電される水流型となっており、高低差が少ない川や水路でも発電することができることが最大の特徴となっている。
また、簡単に持ち運びができ、設置方法は水路に沈めるだけなので、大幅なコスト削減が可能。さらに、発電機の維持管理が簡単にでき、ゴミ詰まりがしにくい構造となっている。
同製品は、直径40センチ、全長163センチ、重量85キログラムと小型で、駆動方式はスクリュー直動型。発電能力は0.5キロワットである。
置くだけの設置でコスト大幅削減
90年以上の歴史を持つ電線・機能性めっき・金属管加工のメーカーであるKANZACCは、「ものづくり」を企業基盤とし、その高い技術力を生かした新製品の開発・製品の改良を行ってきた実績を持ち、また、環境保全活動にも注力し、環境に関する国際的な標準規格であるISO14001の認証も取得している。
一方、再生可能エネルギーの導入が進んでいる昨今、小水力を利用した発電が注目され、各地で発電機の設置が進められているが、水力発電には豊富な水量と落差が必要であるため、発電機の設置にあたって大掛かりな土木工事が必要となるケースが多く、発電設備と合わせた設置コストが大きくなり導入の妨げとなっていた。
そういった状況の中で、同社は、課題を解決し環境負荷を軽減できる新製品として、水流型マイクロ水力発電機を開発したものであり、今後、河川用水路などの小水路における小電力発電の展開を図っていく意向を示している。
(画像はプレスリリースより)

株式会社KANZACC 新着情報
http://www.kanzacc.co.jp