送電台車で充電するフォークリフト向け非接触充電システム
株式会社ダイフクは2月12日、電動フォークリフト向けに送電台車から非接触で充電する非接触充電システムを実用化したと発表した。
このシステムは、ニュージーランドのオークランド大学との間で技術提携とライセンス契約を4年前に締結、コマツリフトの協力を得て非接触充電技術「D-PAD(ディー・パッド)」として開発・実用化したもの。(世界初、特許出願中)
これまでのコンセントプラグを経由した充電と比べると、充電時間は変わらずに、プラグを接続する必要がないことから接触不良などによる障害や事故を低減するだけでなく、磨耗による導電部分の交換などのメンテナンスも要らなくなるため、利便性が格段に向上するという。
このシステム構成は、送電台車(送電パッド、高周波インバーター)と受電ユニット(受電パッド、200Vインバーター)からなり、電動フォークリフトに標準装備のバッテリーが使用できる。
送・受電側の対向位置を自動認識
また、独自の無線技術を使うことで送・受電側の対向位置を自動認識するため、安定した電力伝送効率を保持するほか、伝送周波数が10kHz未満であることから電波法の申請も不要とのこと。
なお同社は、1992年にオークランド大学と非接触給電技術「HID(ヒッド)」の技術提携とともにライセンス契約を結び、世界初の非接触給電モノレール式搬送システムとして実用化、多くのメーカーにシステムを納入してきている。
ここ最近は、ワイヤレス充電の電気自動車などへの用途拡大が注目されてきたことから、産業界での実用化に向けた開発と用途の調査を進めてきたという。
(画像はプレスリリースより)

株式会社ダイフク プレスリリース
http://www.daifuku.com/jp/company/news/2016/0212_01/