現地見学会を実施
和歌山県では、県内の南紀白浜空港の滑走路脇南西斜面を利用した太陽光発電施設の公募について発表した。
2月25日に現地見学会を行った後、3月7日~3月11日まで応募申請者を受け付け、3月23日に落札者を決定する予定となっている。
空港施設や周囲への影響がない計画に
設置場所は、和歌山県西牟婁郡白浜町にある南紀白浜空港の滑走路脇の南西斜面部分で、該当面積は約2.8ヘクタール。
県有地となるため、落札決定した発電事業者は、行政財産の貸付契約を受け、太陽光発電事業を行って、再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用して売電する。
太陽光発電設備設計の仕様については、県有地を使用することや周囲に幹線道路や民家もあることから、いくつかの留意点も決められている。
まず、発電設備の設置の際は、敷地内施設の外観や、周囲の景観に配慮し、県有施設の機能を損なわないように注意し、安全上の問題もないように留意する。使用する太陽光発電パネルは周囲への影響を最小限にするため、低反射型のものとする。
また、台風等の強風にも十分に耐えられる設計にすること、周辺への雨水・濁水の増加がないような構造にすることも求められている。
恵まれた自然資源を活かす
和歌山県では、全国的にも恵まれた日照時間という特色を生かして太陽光発電を行っており、これまでも、コスモパーク加太太陽光発電所、和歌山・橋本ソーラーウェイ太陽光発電所等が稼働している。
また、『わかやま新エネルギーランド』の形成に向けて再生可能エネルギーによる発電事業を推進しており、風力発電や小水力発電、ごみ発電などを実施。
その他にも、県内の森林を活用した木質バイオマス熱利用、温泉熱を活用した温泉発電にも取り組み、さらに、次世代の再生可能エネルギーとして、黒潮の流れを活用した 海流発電、メタンハイドレートの調査・開発などを行っており、エネルギー・環境分野の産業振興を図っている。
(画像はプレスリリースより)

和歌山県
http://www.pref.wakayama.lg.jp「和歌山新エネルギーランド」の形成に向けて
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/063100/newenergy/top.html