見える化で、蓄電システムの稼働率向上と用途拡大に貢献
三菱電機株式会社は2月17日、蓄電池を使用中に、その性能がリアルタイムに推定できる「蓄電池性能オンライン診断技術」を開発したと発表した。
同技術により、蓄電池の性能(蓄電容量、内部抵抗)の劣化度や残量(誤差1%以下)がリアルタイムに推定できるため、蓄電システムの稼働率向上と用途拡大に役立つという。
リアルタイムで蓄電池の性能劣化度と残量推定が可能に
最近は、EV・HEVや風力・太陽光発電プラント向けなどで、蓄電システムの需要が拡大しているが、特に多数の蓄電池で構成される大規模蓄電システムは長期間の安定稼働が求められるため、蓄電池個々の劣化度(蓄電容量減少、内部抵抗増加)を把握することが重要となる。
これまでの蓄電容量などの計測では、長時間システムを止める必要があった。また蓄電池は、劣化により内部抵抗が大きくなると出力が低下する問題があった。
今回の開発では、蓄電システムを停止することなく、計測した蓄電池の電流と電圧を独自のアルゴリズムで処理し、リアルタイムに性能の劣化度と残量推定を高精度で行えるという。
また、蓄電池の残量を誤差 1%以下で推定できるため、蓄電システム全体の効率的な制御が可能となるほか、蓄電システムの稼働率向上に貢献できるとのこと。
(画像はプレスリリースより)

三菱電機株式会社 ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2016/pdf/0217-c.pdf