下水から水素を作りFCVに供給、世界初
福岡市は2月4日、中部水処理センターにある水素ステーションでの2月の水素充填可能日を発表した。充填可能日は、12日(金)、16日(火)、23日(火)で、いずれも10時から15時までとなる(原則は毎週火曜日)。
この水素ステーションは、同市が水素エネルギー社会の実現に向け、「水素リーダー都市プロジェクト」として進めてきたもので、下水から水素を作って燃料電池自動車(FCV)に供給する世界初のもの。
水素製造時にCO2を増やさない「グリーン水素」を作り、都市部にて「エネルギーの地産・地消」を実現する先進的な施設となり、平成27年3月に開設した。
平成28年4月以降は商用に準じた運用に
場所は、中央区荒津の中部水処理センター敷地内にあり、下水処理の過程で出る汚泥を発酵させるときに発生する「下水バイオガス」から水素を製造し、FCVへ供給する方式。
同所は平成27年3月に稼働を開始後、同市の公用車(FCV)等に水素の充填を行うことで施設の性能評価を行ってきたが、平成27年11月11日からは、一般のFCVへ水素を供給するようにした。またこれは平成28年3月までの試験供給の位置づけで、平成28年4月以降は商用に準じた運用となるとのこと。
なお、この施設は実証施設のため、平成28年3月末までの間は、充填を希望するFCVユーザーは事前の手続きが必要となる。また充填した水素の量に応じて「試験供給への協力金」を負担(水素1kg当り1,100円)するとともに、 走行データを提供する必要がある。
(画像は関連記事より)

福岡市 ニュースリリース
http://www.city.fukuoka.lg.jp/keizai/kagakugijutsu/shisei/suisoleader.html 関連記事
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