既存ダムからの高低差を活用
東京発電株式会社は、柏崎市との共同事業として、マイクロ水力発電の「赤坂山発電所」の建設を行ってきたが、このたび無事に完工し、2016年2月1日に運転を開始したことを発表した。
この赤坂山発電所は、柏崎市が所有している赤岩ダムから赤坂山浄水場までの110メートルの高低差を利用し、円筒ケーシング・インライン型フランシス水車を使用して発電を行う。
最大出力は198キロワットで、年間発電電力量は、一般家庭約300世帯分の消費電力量と同等の約86万キロワットアワー。発電電力は全量が売電される。
地方自治体との共同事業を推進
東京発電では、60年以上にわたって培ってきた水力発電技術を生かして、上下水道や農工業用水などの水エネルギーを利用して発電する小水力発電・マイクロ水力発電のビジネスモデルを作り、コンサルティング業務を行っている。
その中で、地方自治体などとの共同事業を推進し、現在では関東甲信越で17ヵ所の水道や工業用水を利用した発電所を設置し、発電を行っている。
既存のインフラを使用するため、建設工事の段階からCO2の排出を抑制するクリーンな発電設備であるが、未利用エネルギーを有効活用するためにエネルギー量が少ない場合も多く、低コストで効率よくエネルギーを創成することが重要といえる。
(画像はプレスリリースより)

東京発電株式会社 新着情報
http://www.tgn.or.jp