先進電動バス「WEB-3 Advanced」の開発に成功
早稲田大学は2月2日、同大学と東芝の研究グループが、最新のワイヤレス充電装置とリチウムイオンバッテリを搭載した先進電動バス「WEB-3 Advanced」の開発に成功したと発表した。電源コードなどを接続しなくても遠隔給電ができるという。
名前のWEBは、Waseda Electric Busの頭文字をとったもの。また電動バスに必要なバッテリが、重く高価といった問題をクリアすべくバッテリの搭載量を最小限とし、バスターミナルに戻ってくる都度充電する“短距離走行・高頻度充電コンセプト”を採用したのが特長とのこと。
充電は運転席でのボタン操作だけ
このバスの空車重量は5990kgで、乗車定員は31名の設定としている。バッテリには東芝製リチウムイオン電池を用い、充電装置には同じく東芝製のワイヤレス磁界共鳴型充電器「44kW@105mm-gap」を用いた。また、航続距離は最大50km(公道走行・空調OFF時)としている。
このため、空車重量と車両初期コストの削減、充分な車室空間の確保が可能となったほか、充電は運転席でのボタン操作だけで行えるという。
そしてこの2月からは、川崎市の「殿町国際戦略拠点キングスカイフロント」と羽田空港周辺地域で公道実証試験を始めていて、普及の課題である充電作業の利便性を検証するほか、CO2削減効果やランニングコスト削減効果、さらには乗車環境の改善効果や周囲環境へ与える負荷の微小性評価等も行うとのこと。
(画像はプレスリリースより)

早稲田大学 ニュースリリース
http://www.waseda.jp/top/news/37168