事業終了後は農地に
福島発電株式会社は、同社がかねてより大熊町大川原地区に建設を行っていた「大熊町ふるさと再興メガソーラー発電所」が完成し、竣工式を執り行ったことを発表した。
この発電所は、約3.2ヘクタールの農地に、太陽光パネル約7,700枚を設置。最大出力は約2メガワットで、発電量は一般家庭約600世帯分の電力消費量を予想しており、年間CO2削減量は約1,270トンを見込んでいる。
売電先は東北電力で、売電収益の一部を、今後建設が予定されている「次世代型・植物工場」の運営に利用していく計画となっており、この計画に向けて、発電所内では5種類の防草シートによる保全の実証実験も行われる。
発電機関は20年間、事業終了後は農地に戻す予定。
再生可能エネルギー普及啓発で復興に貢献
同発電所のある大熊町は、福島第一原子力発電所の事故により、町民避難が実施されている区域だが、その中でも、町内南西部の大川原地区は、先行復興ゾーンとして整備が行われ、町役場の機能も置かれている。
福島発電は、福島県内の地域資源を活かした再生可能エネルギーによる発電事業に取り組み、2014年4月には、福島空港用地に1.2メガワットの太陽光発電施設を開設した。
福島空港太陽光発電所には、30種類以上の太陽光パネルと多様な架台、追尾式太陽光発電が設置され、太陽光パネルの長期的運用評価が行われている。
さらに、今回竣工した大熊町ふるさと再興メガソーラーの運営・管理も含めて、再生可能エネルギーの普及啓発を行い、復興の推進に貢献したい意向だ。
(画像はプレスリリースより)

福島発電株式会社
http://fukushima-power.com