大容量データをリアルタイム処理
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社は、アメリカのソフトウェア企業OSIsoft, LLCと販売代理店契約を締結し、オンプレミス型ソフトウェア「PI System(パイ・システム)」の提供を開始したことを発表した。
PI Systemは、発電所内の電力計や監視制御システム、その他の設備や機器などに取り付けたセンサーから、過去や現在のデータ、さらに未来の予測値を含めた時系列のデータを収集・保存し、管理や分析も行う、運用状況を可視化したシステム。
大容量かつ高速データ処理に最適な独自の時系列データベースであることが特長で、様々なデータソースから収集したデータをリアルタイムで処理することが可能であり、気象条件により出力が大きく変動する自然エネルギーの利用において、安定した電力の需給調整に貢献することが期待されている。
統合クラウドサービスも併用
伊藤忠テクノソリューションズでは、これまで、蓄積したシミュレーション技術を活用して、再生可能エネルギーのコンサルティングサービスやシステム開発を行ってきた。
2011年からは、PI Systemを使用して、風力や太陽光発電、系統電力などのエネルギーの利用を総合的に管理するIoTクラウドプラットフォーム「E-PLSM(エプリズム)」も提供しており、データに基づく傾向と対策を計画し、エネ次-の効率的な利用と最適な運用の実現を支援している。
同社は、今回、PI Systemの国内提供を開始し、また、複数拠点とのデータ連携やコスト効率などの統合的なクラウドサービスを必要とする顧客に対してはE-PLSMの提供を行うことによって、さらなるサービス拡販を目指し、ひいては、再生可能エネルギーの普及促進にも貢献していく意向だ。
(画像はプレスリリースより)

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 プレスリリース
http://www.ctc-g.co.jp