職業を学ぶ生徒への奨学金
岡山県浅口市にある、おかやま山陽高校は、所有地に建設していた「おかやま山陽高校ソーラー発電所」ならびに「再生可能エネルギー学習センター」が完成し、竣工式を行ったことを発表した。
この太陽光発電施設は、約8900平方メートルの土地に建設され、出力は0.8メガワット、年間発電量は一般家庭280世帯分の消費電力に相当する。
おかやま山陽高校は、ここで発電した電気の売電益を原資に、同校生徒に対する給付型奨学金制度を創設、実業系学科コース(機械・自動車・調理・製菓・資格専門コース)に在籍する生徒を対象に、2018年度より20年間、月額1万円を最大75名に奨学金として給付することとなっている。
自然と共存する環境学習の場に
今回の太陽光発電施設と奨学金制度に関する計画は、4年前に同校の原田三代治学園長の発案でプロジェクトが始まったものであり、再生可能エネルギーの可能性の啓発、手に職をつけて地元社会に貢献しようとする若者への応援、公立私立の学費格差を解消するための公費に頼らない方法による自助努力の提案、の3つを目的としている。
同校では、太陽光発電施設を「再生可能エネルギー学習センター」として、近隣小中学生の環境学習の場としても利用できるようにし、来るべきゼロエミッション社会が実現するまで、いかに自然とうまく共存していくかを考える機会を提供していく意向だ。
(画像はプレスリリースより)

おかやま山陽高校
http://www.okayama-sanyo-hs.ed.jp