地熱発電の導入拡大に向けた新たな研究開発テーマに着手
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は1月14日、ベースロード電源として活用可能な地熱発電の導入拡大に向け、新たな研究開発テーマに着手すると発表した。
対象とするテーマは、環境保全を考慮したバイナリー発電システムのほか、地熱熱水に含有するシリカ成分の配管・還元井への析出付着を防止する技術などが対象で、地熱資源の有効活用と地熱発電導入拡大を目指す。
4件の採択テーマと委託・共同研究予定先により推進
この採択テーマと委託・共同研究予定先には以下4件があり、1件目は、環境負荷軽減が可能な高効率地熱バイナリー発電機を開発設計するもので、丸和電機株式会社を共同研究予定先としている。
2件目は、温泉の湧出状況を連続的・遠隔でモニタリングできる安価な計測装置の開発で、横河電機株式会社を委託予定先としている。
また3件目は、還元熱水高度利用化技術(熱水中のスケール誘因物質の高機能材料化による還元井の延命・バイナリー発電の事業リスク低減)で、地熱技術開発株式会社と北九州市立大学、および日揮株式会社を委託予定先としている。
さらに4件目として、シリカスケール付着防止対策により地熱発電所の配管や還元井の閉塞リスクの低減を目指すものでは、富山大学と九州大学、および三菱マテリアルテクノ株式会社を委託予定先としている。
(画像はNEDOのHPより)

NEDO ニュースリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100514.html