実証住宅での評価方法を検証
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、かねてより実施中である「太陽熱エネルギー活用型住宅の技術開発」における研究開発項目「太陽熱活用システムの評価法の構築」について、その調査事業の実施者を一般から公募することを発表した。
調査内容としては、OMソーラーグループ5棟とFHAグループ6棟という、2例の実証住宅において、それぞれの太陽熱活用システムの省エネルギー性能に関する評価方法の決定とシミュレーションによる省エネルギー性能評価及び実測データを用いた検証を行うものであるが、今回の公募では、このうちFHAグループについての検証実施者を募集する。
事業期間は、NEDOが指定する日から平成28年8月31日まで。予算額は平成27年度が総額400万円、平成28年度が総額1600万円となっている。
エネルギー消費の削減を目指す
「太陽熱エネルギー活用型住宅の技術開発」では、日本における住宅の省エネルギーを推進するため、そのエネルギー消費の約2分の1を占める空調・給湯に着目し、エネルギー消費の削減を目指して研究開発が行われてきた。
研究開発項目としては、高性能断熱材の開発、高機能パッシブ蓄熱建材の開発、戸建住宅用太陽熱活用システムの開発、太陽熱活用システムの実住宅での評価、太陽熱活用システムの評価法の構築、という5つが掲げられており、これまで平成26年度から平成27年度には、「太陽熱活用システムの実住宅での評価」が実施されている。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
http://www.nedo.go.jp