東海地区最大規模の「牧之原バイオガス発電所」を建設
アーキアエナジー株式会社は1月16日、静岡県牧之原市白井の白井工業団地内に、東海地区では最大規模となる「牧之原バイオガス発電所」の建設を始めると発表した。
食品の「カロリー・リサイクル」を掲げる同社は、牧之原市が「バイオマスタウン構想」を推進していることから、同市に食品残渣の中間処理施設と発電施設の建設を決めたもので、食品リサイクル・ループのモデルケースを目指す。総工費は18億円で、発電開始は平成28年10月を予定する。
この事業計画の特徴としては、1)同地にて原料の収集から生産物消費まで行う、2)民間資金での完全なプロジェクト・ファイナンス方式による地元金融機関主体での資金調達、3)可能な限り工事や完成後の運営を地元企業に依頼、があり、「地産地消」にこだわった。
これにより同社では、地方経済の活性化に寄与する一方、地方創生事業の観点からもモデルケースになり得ると位置付ける。
日量80トンの食品残渣から年間340万kWhの電力を供給
そしてこの事業スキームは、同社の食品系産業廃棄物処理からバイオガス発電所の運営に至る一連の高い技術力と、ファイナンス分野での高度なノウハウの組み合わせにより実現できたという。
なお同発電所では、日量80トンの食品残渣を全て静岡県内から受け入れ、650kWの発電機を24時間稼働することで、年間340万kWh(一般家庭約600世帯分相当)の電力を供給することができる。この売電先は、PPS(特定規模電気事業者)を予定している。
(画像はアーキアエナジーHPより)
アーキアエナジー株式会社 プレスリリース(PR TIMES)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000016432.html