太陽光発電で自立運用できる観光・防災WiFiステーション
日本電業工作株式会社(DENGYO)と株式会社シーテックは2015年12月28日、中部山岳国立公園栂池自然園(長野県北安曇郡小谷村)に太陽光発電だけで自立運用できる観光・防災WiFi ステーションを設置したと発表した。
この設置により、どこでも観光情報の入手や発信ができるため、今後増加が見込まれる国内外の観光客に対するサービス向上が期待できる。国立公園内にこうした公衆無線LAN環境を整備するのは、国内初という。
また災害時の通信インフラとしても活用可能となることから、安否情報の確認など災害対策として有効な手段となる。さらにカメラ映像により、地域防災としての見守りや現地の状況確認にも利用できる。
業界最小消費電力の「FalconWAVE2.4G」搭載
今回設置のWiFi ステーションは、同社が開発した業界最小消費電力で機能する長距離無線LANシステム「FalconWAVE2.4G」を搭載しており、無線システムが簡単な工事で必要な場所に設置できる。
そして容易に移動ができるため、期間を限定したWiFiエリアとして構築可能で、環境に配慮する必要のある場所でも配線等を気にせずに設置できる。
なお同製品のほか、耐災害性の高い4.9GHz帯を使用した長距離無線LANシステム「FalconWAVE4.9G-MP」があり、これはMIMO伝送方式のため大容量データの伝送や最大30kmの長距離伝送が可能で、基幹の伝送路として安定した通信の確保が可能という。
(画像はプレスリリースより)

日本電業工作株式会社プレスリリース
http://www.den-gyo.com/news/pdf/20151225.pdf