レドックスフロー電池の実証試験をスタート
北海道電力と住友電気工業は12月25日、両社が共同して進めている北電南早来変電所でのレドックスフロー電池(15MWx4時間容量の大型蓄電システム)の実証試験を、同日から始めたと発表した。
この発電所は北海道勇払郡安平町にあり、同電池の定格出力は15MW、容量60MWhで、この電池で実証を行う蓄電容量としては世界最大級となる。
これは、経済産業省が募集した「平成24年度大型蓄電システム緊急実証事業」に両社が共同で応募し、補助事業として採択されたもの。この実証試験は、平成31年3月までを予定する。
複数サイトでの出力変動に対する新たな調整力として実証
この事業では、複数サイトでの風力や太陽光発電の出力状況を把握し、これまで電力系統の周波数維持を担ってきた火力や水力発電などの既存電源と協調して、短周期変動分の補償と長周期出力変動を緩和するよう蓄電池の充放電を制御、周波数調整力に与える効果を検証する。
なお両社は今後、風力・太陽光発電の出力変動に対する新たな調整力としての性能実証や最適な制御技術の開発等を推し進め、再生可能エネルギーの導入拡大に取り組むとしている。
(画像はプレスリリースより)

住友電気工業株式会社 ニュースリリース
http://www.sei.co.jp/company/press/2015/12/prs098.html