「レドックスフロー電池」としては世界最大級
北海道電力株式会社と住友電気工業株式会社は、両社が共同で推進してきた北電南早来変電所の、大型蓄電システム「レドックスフロー電池」の設置事業が完成し、12月25日より実証試験を開始したと伝えた。
今回設置された「レドックスフロー電池」は定格出力15,000kW、容量60,000kWhで、世界最大級の規模となる。
太陽光発電などの出力変動に対応する調整力
このプロジェクトは、2013年に経済産業省が募集する「平成24年度大型蓄電システム緊急実証事業」に補助事業として採択され、2013年7月より建設を進めていた。
北電は住友電工と共同で、今後3ヵ年程度の実証期間おこない、安定供給が難しい風力発電や太陽光発電の出力変動に対応する新たな調整力として、性能実証および制御技術の最適化を研究開発していく。
余剰電力減少対策や周波数調整力を検証
検証内容として、風力発電や太陽光発電の出力予測等に基づいた、大型蓄電システムの効果的な運転方法による、余剰電力減少対策を開発。
そして今回の大型蓄電システムが従来の周波数調整機能との組み合わせによる、周波数調整力の効果を検証し、周波数変動抑制制御手法の開発を目指す。
また、大型蓄電システムとなるレドックスフロー電池の、性能やシステム効率の評価をおこなうなど、両社のもつ蓄積されたノウハウにより、再生可能エネルギーの更なる導入拡大に向け取り組んでいく。
(画像はニュースリリースより)

北海道電力株式会社 ニュースリリース
http://www.hepco.co.jp/info/2015/1197871_1643.html北海道電力株式会社
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