新会社設立で米沢に「木質バイオマス発電所」を建設
大和証券グループの大和PIパートナーズ株式会社は12月18日、グリーン・サーマル株式会社と資本業務提携をしたことを発表した。
この提携の第一号として、両社共同によるバイオマス発電所建設に取り組むため「DSグリーン発電米沢合同会社」を設立、山形県米沢市に木質バイオマス発電所の建設を行うという。
同発電所は、2017年末の商業運転開始を目指していて、この発電出力は6,250kW(一般家庭年間消費電力量の1万2千世帯に相当)で、年間8万トン程度の未利用材等の利用を計画する。また総事業費は、約40億円と見込んでいる。
放置木材に新価値を付加、地域経済の活性化にも貢献
木質バイオマス発電は、CO2削減に貢献するカーボンニュートラルな発電設備である。また、これまで山林に放置されてきた林地残材に燃料としての新たな価値を付加することで、適切な森林保全に資するだけでなく、林業の活性化で新たな産業・雇用を生み出し、地域経済の活性化に貢献する事業でもある。
なおグリーン・サーマルは、間伐材等の未利用材を燃料として活用する木質バイオマス発電所の開発・コンサルティングサービスを提供していて、国内でも高い専門性と強固なネットワークを持ち、この分野での先駆者となる。
そして大和PIパートナーズは、大和証券グループの投資機能を担っていて、11月には「岩見沢太陽光発電所」を竣工するなど、再生可能エネルギー分野の事業開発投資に積極的に取り組んでいる。今後も、再生可能エネルギー分野の多様な電源事業への開発投資を加速させていくとしている。
(画像は大和PIパートナーズのHP)

大和PIパートナーズ株式会社 プレスリリース
http://www.dpipartners.co.jp/news/pdf/20151218.pdf