大規模実証研究フェーズ新設、有望技術実用化を後押し
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は7月15日、「新エネルギーベンチャー技術革新事業」で太陽光発電、バイオマス、燃料電池・蓄電池、風力その他未利用エネルギーの4分野・19テーマについて委託・助成先を決定したと発表した。
NEDOはこの事業を、ベンチャービジネスの活性化と新エネルギーの自立的な発展を加速するためとし、技術開発のステップによりA~Dの4つのフェーズを設け、技術開発支援を行うとのこと。
特に今回からは、有望技術の着実な実用化を後押しするために、新たに大規模実証研究フェーズDを創設、今回は3テーマを採択し、同テーマについてNEDOがベンチャー・中小企業と自治体や大企業などの連携も支援して実証を進めるという。
大規模実証研究フェーズDで3テーマを採択、助成対象に
大規模実証研究フェーズDの採択テーマでは、「太陽光発電」分野にて、株式会社SolarFlameの「ジャイロ追尾型太陽光発電の大規模実証開発」が採択予定となった。
また「バイオマス」分野では、株式会社ティービーエムの「トラップグリースを活用した都市市街地での発電・電力供給実証」が、そして「燃料電池・蓄電池」分野では、株式会社スリーダムの「リチウム二次電池用セパレータの製造技術の確立」が、それぞれ採択予定となっている。
なお、大規模実証研究は期間が1~2年程度となり、7千5百万円以上3億円以内が助成されることになる。
このほか、A~Cフェーズに採用予定となったテーマでは、太陽光発電が4件、バイオマスが4件、燃料電池・蓄電池が2件のほか、「風力発電その他未利用エネルギー」が6件と、16件が採択予定となった。
(画像はプレスリリースより)

NEDO プレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100607.html別紙(技術革新事業採択テーマ一覧)
http://www.nedo.go.jp/content/100791337.pdf