海流発電に向けた取り組み
政府は、海洋再生可能エネルギー利用のための実験海域として5県7海域を選定している。
その1つである新潟県の粟島浦村沖において、2015年7月の1回目に続き、7月6日から9日まで、2回目となる実海域における海洋エネルギー導入実証試験(浮体式小型海流発電装置)が行われる。
これは、粟島浦村北方海域などにおいて、低流速でも発電可能な浮体式海流発電装置の小型プロトタイプを実海域に設置し、発電性能や防水性、強度等を検証するもの。
実験の実施主体は、新潟県海洋エネルギー協会と、日本大学理工学部海洋建築工学科であり、粟島浦村と粟島漁業協同組合が協力を行う。
装置は、可変ピッチ式アルミ製の水車、定格250ワットで最大300ワットの発電機、スチール製フレームとポリエチレン製フロートによる5.2メートル×4メートルの双胴船型浮体を組み合わせた浮体式小型海流発電装置が使用され、浮体を漁船に固定して実証実験が行われることとなっている。
1回目の実証実験では発電成功の可能性大
実証実験の1回目は、2015年7月8日から12月10日までの長期間にわたり、今回と同じ粟島浦村北方海域2ヵ所において、流向・流速の調査が行われた。
調査結果は、観測期間を通じて、北~北東への流向を持つ対馬暖流の影響と考えられる「海流」を確認。具体的には、低流速を捉えて発電できる垂直軸型水車を用いた発電装置の本フィールドでの適合性を確認し、また、フルスケールでの実証前に低リスクで着手可能な、小型プロトタイプ向け実証フィールドとしての特徴を確認している。
(画像はプレスリリースより)

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