木質バイオマス発電設備としては、東北で2番目の規模
紙に関連する商品の販売や古紙の再資源化事業等を行う日本紙パルプ商事は7月1日、同社子会社の株式会社野田バイオパワーJPが、岩手県九戸郡野田村に建設を進めていた木質バイオマス発電プラントが完成し、同日より営業運転を開始したと発表した。
同社は、再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の下において、今月より20年間にわたって発電事業を行う。
発電出力は1万4000キロワット、年間発電量は9648万キロワットアワーで、2万6800世帯の年間消費電力に相当する。同プラントの規模は、木質バイオマス発電設備としては東北で2番目の規模となる。燃料は、未利用材、バーク、剪定枝、PKS(アブラヤシの実の種殻)を使用する。
木質バイオマス発電プラントは、震災復興として位置付け
同村は太平洋に面しており、2011年に発生した東日本大震災では大きな被害を受けた。同社の事業は同村の復興事業として位置付けられており、地元における採用活動を行うなど、地域貢献に一役買っている。
日本紙パルプ商事グループは、再生可能エネルギーによる発電事業を通じ、環境への貢献と地域社会への貢献に取り組んでいきたい考えだ。
(画像はプレスリリースより)

日本紙パルプ商事(プレスリリース)
http://www.kamipa.co.jp/news/release/442