模型やパネルで地熱発電の仕組みを解説
宮城県の鳴子温泉郷観光協会は7月1日、同協会のホームページに、同県大崎市の鬼首(おにこうべ)地熱発電所に隣接する「鬼首展示館(地熱の小さな博物館)」が同日より再開オープンした件について掲載した。
展示館では、模型やパネルを使用して、地熱発電の仕組みを解説している。開館時期は7月1日より11月30日まで。期間中は無休。入場は無料。アクセスはJR鳴子温泉駅より車で約40分。なお、鬼首地熱発電所の見学はできない。
鬼首温泉周辺 地熱が高く、間欠泉の噴出も
鬼首地熱発電所は東北で3番目、全国では4番目に完成した地熱発電所で、昭和50年3月より運転を開始した。認可出力は1万2500キロワット。同発電所は、「シングルフラッシュ方式」で発電を行っている。
シングルフラッシュ方式とは、蒸気井から噴出した蒸気と熱水を気水分離器で分離し、分離された蒸気を発電に利用する方式だ。なお、分離された熱水は還元井より地中へと戻されることから、環境に優しいことが特長だ。
また、同発電所に近い鬼首温泉には間欠泉が噴出している。同温泉地の間欠泉は、10分から15分ごとに、轟音をともなって高さ約10mまで熱湯が吹き上がる。

鳴子温泉郷観光協会
http://www.naruko.gr.jp/news/2016/07/経済産業省 資源エネルギー庁 鬼首地熱発電所
http://www.enecho.meti.go.jp/category/resources鬼首温泉(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/鬼首温泉