成田市・香取市・洸陽電機による地域電力事業がスタート
成田市、香取市、株式会社洸陽電機の3者は7月5日、新たな地域電力会社「株式会社成田香取エネルギー」を設立したと発表した。2つの市が共同で地域電力会社を設立するのは、国内初となる。
洸陽電機は2市が共同で公募した「地域電力会社共同出資者選定事業」のプロポーザルにより採択され、新会社の共同出資者および共同事業者として事業運営に参画する。
新会社の地域電力事業では、地域で発電された再生可能エネルギーを地域で活用するエネルギーの地産地消の取組を進めるほか、2市の公共施設への電力供給による電力コスト削減や、2市が所有する発電施設の売電収入増などで財政的メリットがあり、さらに地域循環型社会を形成していくための活動として始めるという。
2市の公共施設への電力供給は、この10月を予定している。
先ず成田市清掃工場と香取市太陽光発電所から調達し販売
当初は、成田市の清掃工場と香取市の太陽光発電所からの電力調達を予定、年間販売電力量は計17,261MWh/年(一般家庭約4,800件分に相当)を見込むとともに、2市が所有する発電設備の電気をベースとした発電を計画し電気を供給するという。
さらに新会社は、全国規模で新電力事業を展開し自社での電力の需給管理を行っている洸陽電機から、需要予測や電力調達、電力小売におけるノウハウの提供を受けることで、事業の採算性を高め、安定した事業運営を見込んでいる。
新会社はまた、2市におけるエネルギーの地産地消を推進し、より良い地域の経済循環モデルを構築できるよう、今後もさまざまな取り組みを行っていくとしている。
【株式会社成田香取エネルギーの概要】
所在地:千葉県香取市佐原
事業内容:電力の小売および卸売事業、再生可能エネルギーによる発電・電力供給・売買電事業と付帯事業
資本金:950万円
創立日:2016年7月5日
株主:成田市(40%) 香取市(40%) 洸陽電機(20%)
(画像はプレスリリースより)

成田市・香取市・洸陽電機 共同プレスリリース
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