小水力発電事業でオーストリア社と業務提携・共同出展
自然電力株式会社は6月28日、オーストリアのGUGLER Water Turbines GmbH(ググラー社)と、小水力発電事業での業務提携協議を進めているとともに、6月29日から横浜で開催される「第11回再生可能エネルギー世界展示会」に、共同でブース出展すると発表した。
同社グループでは、開発からEPC(設計・調達・建設)、O&M(運営・保守)まで日本全国で累計約700MW(2015年12月末時点)の太陽光発電事業に携わった実績がある。また2015年からは、風力・小水力事業にも積極的に取り組んでいる。
降水量が多く起伏に富む日本は、小水力発電に適していて、年間を通じて安定した発電が見込めるが、水車の供給不足などから事業化が進み難い状況にあった。このため同社は、国内での小水力発電事業の早期実現を図るため、小水力発電事業で先行する欧州にてノウハウと実績の豊富なパートナー企業を探していたもの。
100kW以上の水車輸入と再販を自然電力が優先実施で計画
欧州で約100年の歴史を持つググラー社は、5kWから20MWの小水力発電に適したカプラン水車、フランシス水車、ペルトン水車といった各タイプの水車のほか、小水力発電に必要な電気・機械装置のグローバルサプライヤーで、水車の供給実績は全世界で800基を超えるという。
今回、ググラー社が日本へ本格進出するに当って、自然電力が行っている太陽光発電事業のEPCやO&Mでのjuwi(ユーイ)株式会社(本社:ドイツ)との共同事業が順調で、国内に幅広いネットワークを持つことなどでの実績が評価され、パートナーシップに向けた協議を進めることになったという。
この業務提携により自然電力は、自社開発用以外にもググラー社製水車・関連機器供給とエンジニアリング技術の提供を行う予定という。特に、多くの需要が見込まれる100kW以上の水車については、ググラー社からの日本国内への輸入と再販売を自然電力が優先的に実施することを計画しているとのこと。

自然電力株式会社 プレスリリース
http://www.shizenenergy.net/news/15-release/