リチウムイオン二次電池を使用した住宅用蓄電システム
株式会社カネカは6月27日、独自に開発したリチウムイオン二次電池を使用した蓄電ユニットとパワーコンデイショナーで構成する住宅用蓄電システムを開発、6月29日からグループ会社のカネカソ-ラー販売株式会社を通じて「カネカ住宅用蓄電システム」の製品名で販売すると発表した。
同社はこれまで、住宅の省エネに重要な断熱材や太陽電池、有機EL照明を既に展開しているが、住宅用蓄電システムを製品ラインナップに加えるもの。
また、環境性能の高い住宅工法となる外断熱・二重通気工法の展開も併せ、ネット・ゼロ・エネルギーハウス実現に向けたソリューションの提供を加速、高品質で持続可能な住宅市場の創出に寄与するとしている。
長寿命や極低温条件下でも使用可能などの特徴
同製品の特徴は、蓄電ユニットに使用するリチウムイオン二次電池の負極にチタン酸リチウムを採用、独自の電池構成や製造条件により、品質低下の原因となる充放電時のガスの発生を抑制していて、以下の特徴があるという。
【「カネカ住宅用蓄電システム」の特徴】
1)長寿命:10年繰り返し充放電(約3,600回)を行っても、電池容量は約95%を維持。
2)低温条件下でも使用可能:摂氏-20度の極低温条件下でも充放電可能。
3)停電時も自動で電力を供給:停電時も煩雑な切り替え操作が必要なく、自動的にあらかじめ選択した冷蔵庫や照明などの重要機器に電気を供給可能。
(画像はプレスリリースより)

株式会社カネカ プレスリリース(日本経済新聞)
http://release.nikkei.co.jp/