特長は、長寿命・高効率・高発電量
電子部品製造・販売の村田製作所は6月22日、太陽光発電向けの1キロワットミニインバータ(以下、同製品)を開発したと発表した。なお、量産開始は2017年度中を予定している。
現在、太陽光発電向けとしては、ストリングインバータの使用が一般的であるが、同製品を使用することにより、システム全体のコスト削減が期待されている。
同製品の特長は、長寿命であることだ。設計寿命は太陽光パネルと同等の20年となっている。
また、高効率、高発電量であることもメリットだ。米国では、太陽光発電向けとしてマイクロインバータが普及しつつあるが、同製品はマイクロインバータと比較しても高い電力変換効率を有している。さらに、影の影響による発電低下も回避し、パネル故障の影響も低減されたことから、高い発電量を保持することができる。
そのほか、施工が容易であること、故障箇所の監視機能を有していること、耐環境性を有している点が特長だ。さらに、920メガヘルツ通信機能を備えており、HEMS(家庭用エネルギー管理システム)やBEMS(ビルエネルギー管理システム)との連携が可能となっている。
太陽光発電キットや建材一体化太陽光パネルに活用
同製品の主な用途は、太陽光発電キットや建材一体化太陽光パネルとして、また、向きが複雑で影の影響を受けやすい太陽光発電のパネルとして使用することである。
同製品は、6月29日から7月1日までパシフィコ横浜で開催される「PV Japan2016」に展示される予定だ。
(画像はプレスリリースより)

村田製作所(プレスリリース)
http://www.murata.com/ja-jp/about/newsroom/news/product