東南アジアの分散型発電市場に関する見通しを発表
独自のリサーチでグローバルな知見を提供するフロスト&サリバン ジャパン株式会社は6月15日、分散型発電市場に関する見通しを発表した。
東南アジアでのエネルギー送配電インフラ不足や、複数の離島が存在する地理的要因から、東南アジアでの分散型発電の需要の高まりが今後予測されるという。
特にミャンマーの電化率は26%と低いレベルに留まるほか、伝送損失の割合も25%と高いため、小規模の給電所に向けた需要の高まりが今後見込まれるとのこと。
東南アジアは太陽光発電にとって理想的な環境
同社のリサーチ「東南アジアの分散型発電のトレンド分析」によると、東南アジアにおける分散型発電容量は、2015年の20,450 MWから2020年には34,747MWに到達する見通しという。
なお今調査の対象は、太陽光発電所、バイオマス・廃棄物発電所、内燃エンジン(ディーゼル、燃料油、ガス・エンジン・発電装置)発電所、一時的なレンタル式発電所を主としている。
さらに、東南アジアでの年間日射量は、1m2当り1,200kWhから1,800kWhの範囲で、太陽光発電にとって理想的な環境となっていて、タイ、ミャンマー、ベトナムなどの国では、国土の60%以上が大規模な太陽光発電に適しているため、東南アジアは分散型発電市場を刺激する有望な地域とみている。

フロスト&サリバン ジャパン プレスリリース(Dream News)
http://www.dreamnews.jp/press/0000133722/