掘削調査で、地下の温度、地質構造等を確認
石油・天然ガス開発の国際石油開発帝石は6月17日、福島県磐梯地域の地熱開発掘削調査(3次調査)を開始したと発表した。
同社は、出光興産、住友商事、石油資源開発等計10社と「福島地熱プロジェクトチーム」を結成し、2013年より、福島県耶麻郡猪苗代町の磐梯山周辺地域において地熱開発に向けた資源調査を実施している。
1次調査と2次調査においては、源泉調査、流体地化学調査、微小地震観測などの地表調査が行われてきたが、地表調査が終了したことにより、3次調査として掘削調査が実施される。
掘削調査では、温泉跡地に調査井2坑を掘削し、調査地の地下の温度、地質構造や貯留層の有無などを確認する。
3次調査は2017年度まで実施予定
今年度のスケジュールは、7月をめどに敷地造成、8月をめどに機材の搬入や設置、リグ組立が実施され、9月から来年2月にかけては掘削工事を予定している。なお、3次調査の終了は、2017年度を予定している。
掘削調査終了後は、調査結果を地域の住民に提示し、住民の合意を元に事業性調査への移行が判断される予定だ。
(画像はプレスリリースより)

国際石油開発帝石(プレスリリース)
http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2016/20160617.pdf