かんがい用水を利用
九州電力グループの九電みらいエナジー株式会社は、熊本県山都町において、水力発電所建設に向け、かんがい用水利用に関する協定書を締結したことを発表した。
今回建設を予定している鴨猪(かもしし)水力発電所は、山都町の豊富な水資源を有効利用することを目指し、山都町菅地区を流れる緑川水系鴨猪川から取水する、矢部土地改良区所有のかんがい用水路の一部と未利用落差を利用して発電するもの。
最大使用水量は毎秒0.95立方メートル、有効落差は約260メートルで、最大出力は1990キロワット、年間発電電力量は、一般家庭約2600世帯分の年間使用量に相当する約9600メガワットアワーが予想されている。
再生可能エネルギー5電源の開発・運営
九州電力グループは、国産エネルギーの有効活用、地球温暖化の防止対策の一環として、再生可能エネルギーの開発に長年にわたり取り組んできた。また、環境に配慮した開発を行うことと同時に、地域資源を活用することで、地域活性化への貢献も実現している。
また、九電みらいエナジーは、九州電力グループの信頼と技術を活かし、「太陽光発電、風力発電、地熱発電、バイオマス発電、水力発電」という再生可能エネルギー5電源すべての開発・運営を行っている。発電所について、調査・計画・建設・運営管理すべてを一貫体制で対応し、長期安定稼働を目指しているのが特徴である。
同社は、今後も、新技術の開発や検証などに積極的に取り組むとともに、再生可能エネルギー設備の譲渡や引き継ぎなど多面的な事業も行い、また、地域創生にもつながる、再生可能エネルギー市場の成長を支える人材の育成にも積極的に取り組み、持続可能な社会の構築に貢献していく意向を示している。
(画像はプレスリリースより)

九電みらいエナジー株式会社
http://www.q-mirai.co.jp