バイオマスで地域活性化を目指す施策
農林水産省は10月30日、平成27年度の「バイオマス産業都市」の選定結果を公表した。
バイオマス産業都市とは、森林資材などからできた有機性資源を活用したまち・むらづくり構想で、関係7府省(内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省)が 平成25年度より推進している施策である。
バイオマス発電施設やバイオガス製造施設などを建設し、住民の暮らしや農業活動、地域内の施設などで有効利用するほか、電力会社に売電することも可能だ。経済性が確保できる一貫システムを構築し、地域の雇用創出や活性化につなげるとともに、環境に配慮した災害に強いまちづくりを目的としている。
地域の特性を引き出す、まちづくり構想
平成27年度「バイオマス産業都市」は、今年5月に農林水産省が募集を実施。応募した地域のなかから、次の12地域が選ばれた。
北海道平取町
宮城県大崎市
山形県最上町
栃木県茂木町
山梨県甲斐市
京都府京丹後市
京都府南丹市
島根県飯南町
岡山県津山市
福岡県宗像市
大分県臼杵市
宮崎県小林市
(報道発表資料より)
いずれも間伐材や家畜排せつ物、下水汚泥、食品廃棄物などの生物資源によるエネルギーを活用し、地域の特性を生かしたまちづくり構想を打ち出している。
(画像は、報道発表資料の添付資料より)

農林水産省の報道発表資料
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/bioi/151030.html