WRCに参加のソーラーカーに「STM32F4」マイコン提供
世界最大級の半導体メーカーであるSTマイクロエレクトロニクスは、WSC(World Solar Challenge 2015)に参加する、米国とインドネシアの各大学によるソーラー・カー・チームに、同社製品を複数提供していると発表した。
提供するチームは米国の他、インドネシアのチームも採用
ST製品を採用した参加チームは4チームで、各車に同社の「STM32F4」が採用され、電動モータとドライバ制御機能を管理したり、各システム間の相互通信や独立した駆動を可能にしたりして、ソーラーカーをサポートしている。
米国のスタンフォード大学の学生チーム「Stanford Solar Car Project」では、使用するソーラーカー『Arctan』には多様なアプリケーションに同社の「STM32F4」マイコンを採用。
米国のミネソタ大学のソーラー・カー・プロジェクトの使用する『Eos』には、同社の「STM32F4」が車内の全システムを制御する。米国のミシガン大学の学生により運営されるチームは、使用するソーラーカー『Aurum』で同社の「STM32F4」を採用。
米国以外唯一のチームで、多くの専門分野を持つ学生グループの本拠地となるインドネシアのスラバヤ工科大学は、ソーラー・カー『Widya Wahana』を開発し、同社の「STM32F4」と共にモータ・ドライバおよびパワー・トランジスタを搭載している。
太陽光から得られる電力のみで3,000kmを走破するWRC
WSCは2年に1度開催され、最先端となる自動車技術の向上を目指し、従来の自動車エンジンの代替となる技術開発の推進を目的としている。2015年度は10月18日~25日の8日間にわたりおこなわれた。
行程はオーストラリアのダーウィンからアデレードまで、砂漠地帯をメインとして約3,000kmを走破する過酷なソーラーカーレースとして有名である。
クラスは各レギュレーションによって「チャレンジ部門」「アドベンチャー部門」「クルーザー部門」に分かれており、今年は「クルーザー部門」で、日本の工学院大学が優勝している。
(画像はSTマイクロエレクトロニクスより)

PR TIMES WRC出場チームに電力効率に優れたソリューションを提供
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000652.000001337.htmlSTマイクロエレクトロニクス
http://www.st-japan.co.jp/web/jp/home.html