自然エネルギー化の重要性を説く小冊子
自然エネルギー財団はこのほど、自然エネルギーを増やすことがなぜ大切かについて、世界の動きや将来への展望も含め、できるだけわかりやすく解説することを目指した小冊子
「やっぱり自然エネルギー!」を作成、発刊した。
同財団では、これが多くの人に読まれ、自然エネルギーの大切さについての理解を広げる一助として欲しいとしている。
日本は自然エネルギー利用に立ち遅れ
先ず「
ここまで増えた日本の自然エネルギー」では、2012年開始の固定価格買取制度によって、全体の発電量に占める自然エネルギー量(水力発電を除外)は、2010年度の1.1%から2014年度には 3.5%に増えたという(2015年度第1四半期では、5.5%)。
増加内訳では太陽光が過半を占め、バイオマスや風力がこれに続いていて、これに水力発電量を含めれば2014年度は12.2%となっている。
その一方で、「
自然エネルギーは、多くの国で既に電力供給の主役」を担っているとし、特に欧州では総発電量の30%から40%を占める基幹電源になっていて、先進的に導入を進めてきた世界の国や地域に比べれば、日本が立ち遅れている実態を説いている。
自然エネルギーを大幅に増やすべき4つの理由
そして同冊子では、自然エネルギーを大幅に増やすべきとし、その理由として、
1)電力需要をしっかり支える安心のエネルギー
2)これからのエネルギーコストの上昇を抑える
3)国と地域の経済を豊かにする純国産資源
4)これからの気候変動対策の主役
の4つを挙げ、それぞれに詳細な解説を加えた。
日本が学ぶべきドイツの実情と経験
このほか、「知ってほしい 本当のドイツエネルギー事情」の項では、ドイツの実情と経験を日本は学ぶべきとしている。
なお同財団では、今回の冊子とは別に、ドイツ在住の研究者・ジャーナリストなどによる最新のドイツのエネルギー事情を伝える「
ドイツエネルギー便り」という連載コラムコーナーを、ホームページ(下記にリンク)内に設けている。
(画像はプレスリリースより)

公益社団法人 自然エネルギー財団
http://jref.or.jp/「ドイツエネルギー便り」
http://jref.or.jp/column_g/