自然エネルギーニュース・コラム
2025年05月06日(火)
 自然エネルギーニュース・コラム

世界のウィンドファーム一覧

太陽光
省エネ
バイオマス
電力小売
水力
風力
行政
地熱
テクノロジー
海外
コラム

世界のウィンドファーム一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加
ウィンドファームとは
ウィンドファームとは、大型の風力発電機を多数設置し、発電した電気を一か所の変電所に集め送電する施設を言います。この風力発電は1800年代後半にイギリスとアメリカ、デンマークでそれぞれ独立して発明されました。
風力
その後も欧米では技術開発が進み、オイルショック後の1980年に陸上のウィンドファームが実用化されました。欧州では2000年代に入り、建設場所が問題となり、洋上設置へと移り換わってきました。

ウィンドファームの種類
ウィンドファームには、陸上に設置されたものと洋上に設置されたものがあります。陸上ウィンドファームは、風力発電機と運転監視施設、変電所、送電ケーブルなどによって構成されます。メンテナンスは比較的容易ですが、騒音やバードストライクの問題があります。

洋上ウィンドファームは、陸上と同様の施設に加え、海底送電ケーブル、港湾施設、洋上変電所などが必要となります。この洋上ウィンドファームは、騒音問題が解決でき、また風が安定しているなどのメリットがありますが、浸水や塩害対策が必要で、メンテナンスが困難であるなどのデメリットもあります。

アメリカのウィンドファーム
1980年アメリカのニューハンプシャー州に、30kwの風力タービンを20基もつ世界初のウィンドファームが建設されました。その後もアメリカは陸上ウィンドファームで世界をリードし、2000年代半ばから2010年まで発電能力は世界のトップでした。

さらに2012年に完成したカリフォルニア州のアルタウィンドエナジーセンターは1320MWの発電能力があり、これは当時世界最大の規模でした。このウィンドファームは今後も増設を計画しており、合計3000MWになる予定です。

欧州のウィンドファーム
欧州は、洋上ウィンドファームが多く建設されています。その要因は人口密度の高さと密接に関係があります。なかでもイギリスとデンマークは化石燃料の自給率が低いため早くから開発が進められてきました。

中国のウィンドファーム
中国は京都議定書で制定された、温室効果ガスの排出目標は限定されていません。しかし急激な人口増加と経済発展で、深刻な大気汚染が起きています。このため自然エネルギーへの転換が急務で、風力発電もその一端を担っています。

中国のウィンドファームは、2000年代後半から急速に普及し、2010年にはアメリカを抜いてトップとなりました。現在建築中のGansu Wind Farmは世界最大級で、2020年までに20GWの発電能力を目指しています。

新興国が台頭
世界風力エネルギー協会(GWEC)が発表した報告書によると、2014年の風力発電市場の成長が最も著しかったのは中国で、次いでブラジル、メキシコ、南アフリカ共和国の順でした。また中南米において2014年の風力発電は、前年の3倍に拡大しています。

日本の今後の対応
日本は地理的要因で、これまで大規模なウィンドファームは建設してませんでした。しかし世界的に機器の需要が急増し、経済効果が見込めるようになりました。このため2012年から福島県沖で、2MW の浮体式洋上ウィンドファームを設置し、実験運転を開始しています。
Amazon.co.jp : 風力 に関連する商品
  • Jパワー、秋田県にかほ市で「にかほ第二風力発電所」の建設工事を開始(8月1日)
  • ソーラーフロンティア、戸建て住宅購入検討者対象に家庭のエネルギー意識を調査(7月30日)
  • 広島ガスと中国電力、新会社設立しバイオマス混焼発電事業を実施(7月30日)
  • 生駒市、地域エネルギー会社『いこま市民パワー株式会社』を設立(7月30日)
  • エーオンジャパン、太陽光パネルメーカーの出力保証をバックアップする保険スキームを開発(7月30日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->