目玉の一つは「Pico Grid System(R)」
デンソーは25日、最先端のIT・エレクトロニクスを紹介する総合展「CEATEC JAPAN 2015」への出展を発表した。出展における目玉の一つとして、同社では「Pico Grid System(R)」(ピコグリッドシステム)を用意し、将来の地球環境を視野に入れた技術をアピールする。
このピコグリッドシステムは自然エネルギーのみを利用する独立電力ネットワークシステムのことで、具体的には太陽光発電と蓄電池、さらに超小型電気自動車と車両管理システムの組み合わせによって構成されるもの。このうち超小型電気自動車は給電元としても用いることができるため、万が一の災害時などには「移動する電源」としての応用も可能だ。
また、位置情報や充電状態を管理する車両管理システムはカーシェアリング機能の提供も可能としている。これに関連して同社では、カーシェアリング時に個人認証と組み合わせることで利用者にマッチした車内環境をセッティングする機能や、車載カメラをバックカメラやステーション見守りカメラとして応用できる機能を体験可能なデモ機を用意し、会場にて展示する予定だ。
技術を応用した幅広い展示に努める構え
デンソーはそのほかにも「CEATEC JAPAN 2015」において、微細藻類からバイオ燃料を作る最新の研究成果や、ホーム・エネルギー・マネジメント・システムの「ナビエ(R)」など各種ソリューション、そして工業高校の生徒らによる「高校生けん玉ロボットプロジェクト」の成果などを幅広く展示。
同社ではこれら展示内容について、環境と安心・安全分野、さらに自動車部品サプライヤーとして得た技術を応用し、社会や日々の暮らしに貢献できるような新製品・技術であるとして、会場での紹介に努める方針だ。
(画像はニュースリリースより)

デンソー ニュースリリース
http://www.denso.co.jp/ja/news/