太陽光発電所用の監視システム
ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社は、太陽光発電所の低価格無人監視用システムとして、データ収集の無線化と起伏や障害物があっても通信が可能な920MHz帯マルチポップ通信技術を使用した、「NEDCR-101シリーズ」の発売を開始した。
既存システムの課題を解決
以前から、太陽光発電所用の監視システムはその必要性が認められていた。しかし、従来の監視システムは初期投資額が大きく、利益率が低下してしまうため見送られがちだ。また、通信ケーブルへのノイズ混入による、不完全なデータ受信も課題となっていた。
同社はこの課題を解決するため、1年間の実証実験を行い、監視システムのコスト削減と、既存発電所への設置も可能な汎用性、並びに安定した通信を実現し、今回の商品化となった。
通信システムの特長
この監視システムの通信技術には、「920MHz帯マルチポップ」という技術が使われている。
この技術は、電波の到達距離や障害物が存在する環境で2.4GHz帯に対して有利な特性を持っており、太陽光発電所用の多くが立地している山地のような高低差のある箇所でも安定した通信が可能になる。また、子機間の通信もこの特性を活かすことにより、コスト削減につながった。
ほかにも、他社の監視装置での使用が可能なRS485を採用しており、汎用性も確保されている。
多用途なデータ通信に対応
この通信システムは、太陽光発電以外のデータ通信にも使用を前提としてさまざまなセンサーとの組み合わせが可能になっている。
同社は、今後は太陽光発電事業以外の関連製品の開発にも力を入れていく方針だ。
(画像はプレスリリースより)

プレスリリース
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