世界最軽量クラスで6.5kWhのLiイオン蓄電システム
京セラ株式会社は7月27日、国内住宅用定置型リチウムイオン蓄電システムの新製品として、AI搭載HEMS「ナビフィッツ」と連携可能な6.5kWh蓄電システム「EGS-ML0650」を開発、この8月1日から販売開始すると発表した。
この蓄電システムは、蓄電池ユニットとしては世界最軽量クラスとなり、施工性の向上により屋内と屋外双方での設置が可能となっている。
固定価格買取制度による電力買取価格は、年々下がり続けており、電力料金上昇の懸念や災害時における電源確保の目的のほか、太陽光発電システムの余剰電力買取期間終了が近い住宅では、既設システムの有効活用による自家消費を目的に、蓄電システムの導入が増えると見込まれている。
このため同社は、天気予測や電力消費パターンから、太陽光発電システムによる発電量や余剰電力量などを試算し、蓄電システムやエコキュート(ヒートポンプ給湯機)の自動制御を可能にするHEMS「ナビフィッツ」を今年1月に発売するとともに、今回初めてAI搭載HEMSと連携可能な蓄電システムを開発したという。
充放電自動制御により効率的なエネルギー利用が可能
この主な特長は、AI搭載の新型HEMS「ナビフィッツ」のおまかせ運転モードに対応していて、電力消費パターンや天気予測から翌日の電力消費量や太陽光発電システムの発電量を予測、蓄電システムの充放電自動制御により効率的なエネルギー利用ができることという。
また、蓄電池ユニットとして世界最軽量クラスとなり、同社従来品の7.2kWhマルチDCリンクタイプと比べ、幅約59%、奥行き約59%、高さ約33%減少するほか、重量では約74%減少するとのこと。
このほか、施工性が向上し、屋内と屋外の双方設置ができるとしている(蓄電システムの使用には別途パワーコンディショナ、DC/DCコンバータ、計測 · 操作ユニットが必要となる)。
(画像はプレスリリースより)

京セラ株式会社 プレスリリース
http://www.kyocera.co.jp/news/2017/0704_pwlo.html