CIS薄膜太陽電池を利用してJCCP(国際石油・ガス協力機関)と
2017年7月12日、昭和シェル石油グループ(以下、同社グループ)は、サウジアラビア王国のアブドラ王立科学技術大学(以下、KAUST)と一般財団法人JCCP国際石油・ガス協力機関(以下、JCCP)による「太陽光エネルギーを用いた硫化水素の分解による水素製造に関する共同事業」(以下、同共同事業)に参画すると発表した。
同共同事業は、2017年4月より3年間の予定で開始され、6月21日にKAUSTとJCCPの間で事業実施協定書が締結された。
共同事業の概要
同国内の油田やガス田の副生ガスには、高濃度の有毒な硫化水素が含まれており、安全な操業や効率的な生産の観点から、硫化水素を分解無害化する技術が望まれており、特に、再生可能エネルギーを利用する技術が検討されている。
同社グループは、昭和シェル石油株式会社の100%子会社であるソーラーフロンティア株式会社のCIS薄膜太陽電池を提供し、同社中央研究所が人工光合成の研究で培った電気化学に関するノウハウを用いることで協働していく。
同共同事業で開発する技術は、CIS薄膜太陽電池を利用して、硫化水素を電気化学的に分解し硫黄と水素を得るものであり、無害化と同時に水素を得られるのが特長だ。
(画像は昭和シェル石油公式ホームページより)

昭和シェル石油プレスリリース
http://www.showa-shell.co.jp/