風力発電所開発予定地でドローンによるレーザー計測
テラドローン株式会社は7月19日、株式会社大林組と北海道内の風力発電所開発予定地で、レーザー搭載ドローンを用い樹木の伐採を行わずに地表面の計測を行ったと発表した。
発電所などの開発予定地ではこれまで、必要な部分は森林を伐採して測量を行い、それ以外は航空写真と樹高からの推測により地表面の計測値としてきた。
このため実際施工では、データの誤差が著しいため測量段階からのやり直しが必要となり、数ヶ月もの施工遅れと、数千万円単位の追加費用がかかることや安全面についても問題視されてきた。
レーザー搭載ドローンによる樹木下の地表測量では、短時間で広範囲の樹木下のデータを伐採することなく、空中からレーザーを照射して地表面や地物に反射した3次元データを取得することができる。
航空レーザー測量より密度の高い点群データ取得可能
したがって、航空レーザー測量と比べても密度の高い点群データを取得することができ、より詳細な地表面の情報を得られることから、レーザー搭載ドローンによる多くの計測実績がある同社が、今回の計測を実施することになったもの。
また検証の結果、精度面でも平場では平均5cm程度、群集した植生下でも平均10cm以内での計測に成功していて、これまでの航空測量より正確な計測値が得られると期待されている。
なお同社は、今後は自社開発の固定翼機を活用した山林レーザー測量等の新技術を用いたソリューションを提供し、建設現場での安全確保と作業効率の向上・工期短縮を目指し、さらなるサービスの向上を目指していくとしている。
(画像はプレスリリースより)

テラドローン株式会社 プレスリリース
https://www.terra-drone.net/blog/page-1248/