これからの工学は、遠い将来を見つめるべき
東京都八王子市に本部を置く東京工科大学は1月1日、「2017年工学部長メッセージ」をホームページに掲載した。
工学部・大山恭弘部長は、これまでの工学について、高機能・高付加価値製品の大量生産を実現させたとして評価している。しかしながら、工学の発展は、資源の枯渇や環境汚染など、さまざまな問題を発生させていることについて言及している。
それらの問題を解決するため、同部長はこれからの工学について、遠い将来を見据えた上で、持続可能社会実現に向けて活用すべきとの考えを示している。
自然保護問題克服のため、再生可能エネルギー開発が必要
同部長は、これからの工学について3本の柱を提示している。3本の柱とは、「環境(Planet)」、「産業(Prosperity)」、「人間(People)」のことで、「3つのP」と表現している。
「環境」の分野においては、資源問題や自然保護問題を克服するため、再生可能エネルギーの開発を進めていく必要があるとしている。
また、「人間」の分野においては、製品の高機能・高付加価値化による満足度の向上を、「産業」の分野においては、社会の安定と経済の活性化を掲げている。
同部長は、未解決の問題を解決するため、学生らとともに新たなる技術分野を開拓していきたいとの考えを示し、メッセージを締めくくった。
(画像は東京工科大学より)

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