先端研究基盤共用促進事業における特定利用課題に採択
株式会社東芝エネルギーシステムソリューション社は12月27日、文部科学省の先端研究基盤共用促進事業(共用プラットフォーム形成支援プログラム)にて、平成28年度特定利用課題に対し「実風車模型を用いた風車後流風速の定量的評価手法の開発」を提案、12月26日に採択されたと発表した。
これは、国内の大規模風洞設備を有する機関が連携、研究施設等を提供する「風と流れのプラットフォーム」に関するものとなる。
風車の最適配置や風車設計に向けたデータの取得が期待
この開発では、実風車1/88の縮小模型を用いた風洞試験により、風車通過後の流れを詳細に計測・評価することで、風車の最適配置や風車設計に向けたデータの取得が期待されるという。
また風洞試験は、九州大学応用力学研究所の内田孝紀研究室の技術支援を受け、同研究所の地球大気動態シミュレーション装置にて行うほか、同プラットフォームでスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」を活用、数値解析による山岳地形の乱流評価も行うとのこと。
同社は、自社の風車が稼動する新長島黒ノ瀬戸風力発電所にて大規模計測プロジェクトを実施しており、その成果のほか、今回新たに開発する評価手法を通して、より高効率な風力発電システムの導入を促進し、風力発電の経済性・事業性向上に貢献していくとしている。
なおこの開発成果は、2017年2月27日・28日に九州大学筑紫キャンパスにて開催される「風と流れのプラットフォーム」と「ポスト『京』重点課題6」の合同シンポジウムで紹介する予定とのこと。
(画像はプレスリリースより)

東芝エネルギーシステムソリューション社 プレスリリース
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