ヘリコプターで空中物理探査を実施
JOGMEC(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)は2016年12月9日、ヘリコプターで北海道の7地域の空中物理探査を実施したと発表した。
JOGMECは、地熱発電の促進・拡大に向けて2013年度からヘリコプターで空中物理探査を実施している。これまでに「くじゅう」、「霧島」、「湯沢・栗駒」、「八幡平」、「ニセコ」の5地域での調査が完了しているという。
2016年5月下旬から11月下旬にかけて北海道の「大雪山(上川)」、「大雪山(上士幌)」、「武佐岳」、「弟子屈」、「豊羽」、「登別」、「濁川(森・熊石)」の7地域で空中物理探査を実施したという。
「空中重力偏差法探査」と「時間領域空中電磁法探査/磁気法探査」
空中物理探査では、「空中重力偏差法探査」と「時間領域空中電磁法探査/磁気法探査」を実施しているとしている。
「空中重力偏差法探査」は、広域的な地質構造を把握する為に地下の重力分布を探査することであり、「時間領域空中電磁法探査/磁気法探査」は、熱水変質帯を把握する為に地下の電気的な構造を探査することであるという。
今後、この探査で得られたデータは、解析を行い地熱資源の存在状況を推定し、地熱発電の開発や調査に役立てていくとしている。又、温泉資源の把握や火山地帯の地すべり対策等にも役に立つとしており、地熱開発企業や関係省庁、関係自治体、研究機関等に提供していくとしている。
(画像はJOGMECのホームページより)

JOGMEC ニュースリリース
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000216.html