デルタ電子のパワーコンディショナを採用
ソーラーフロンティア株式会社は、タイ王国のデルタエレクトロニクスと協働で、バンコク近郊のバンプー工業団地にあるデルタエレクトロニクスの工場敷地内において、太陽光発電プロジェクトを竣工したことを発表した。
このプロジェクトでは、ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池が、2つのデルタエレクトロニクス社工場の屋上と駐車場に設置され、出力は合計で510キロワット、年間発電量は合計で793メガワットアワーを予想している。発電した電力は、全量をデルタエレクトロニクスが自家消費する予定だ。
パワーコンディショナは、デルタエレクトロニクスの親会社であるデルタ電子が開発したトランスレス方式シリーズの「PRI M50A」「PRI-M20A」を採用された。
「PRI M50A」モデルは、世界で最小かつ最軽量の50キロワット規模のパワーコンディショナ。その他のパワーコンディショナも含めて、優れた施工性や国際認証を得た安全基準と、最適化された革新的かつ最先端のコストや設置スペースを示しており、業界で最高レベルの発電効率を実現している。
また、デルタ電子が開発したソフトウェアとも連係しており、電力消費の監視・管理が可能となっている。
タイでの協働プロジェクトを推進
今回のプロジェクトについて、ソーラーフロンティア執行役員の黒田雄一氏は次のよう述べている。
「タイは太陽光発電による総電力量を2036年までに6ギガワットへ引き上げることを目標としており、太陽電池市場のポテンシャルは膨大です。ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池は、実際の環境下において優れた実発電量を実現します。影に強い特性を生かし、バンコクの長い雨季の間も高い発電効率を期待できます。ソーラーフロンティアが誇るメイドインジャパンの技術力とデルタエレクトロニクスの地域に根差した実績を結集し、タイにおける太陽光発電の普及に貢献してまいります。」(プレスリリースより引用)
また、デルタエレクトロニクスは、タイ王国におけるエレクトロニクス分野におけるトップブランド企業として表彰されており、環境・社会・コーポレートガバナンスの側面においてタイ王国内有数の優良企業として評価されている。
デルタエレクトロニクス代表の Hsieh Shen-yen 氏は、2015年から協力関係にあるソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池が、タイの強い日差しや雨季など多様な環境下で年間を通じて優れた発電性能を発揮することに言及し、今回のプロジェクトの成功により、タイにおけるソーラーフロンティアと同社のパートナーシップが一層発展するという見解を述べた。
(画像はプレスリリースより)

ソーラーフロンティア株式会社
http://www.solar-frontier.com/jpn/news/2016/C060182.html