かつて東洋一の規模を誇った「東電信濃川発電所」
新潟県は11月30日、同県の津南町観光協会の企画による「信濃川発電所と関連施設ツアー」(以下、同ツアー)が11月22日に開催されたと発表した。同ツアーの参加者は町内外より6人。
信濃川が流れる津南町は、「河岸段丘」が見られ、日本一の水力発電地帯といわれるほどだ。
同ツアーでは、東電信濃川発電所、中津川第一発電所、中津川第二発電所の3つの発電所と、中津川第一発電所に水を供給する高野山(こうのやま)ダムの調整池を見学した。
東電信濃川発電所は、昭和14年に運転を開始した発電所だ。落差110mの水圧鉄管を下る水の力を利用していることから、認可出力は16万9000kWhと高く、かつては東洋一の規模を誇る発電所だった。なお、総発電電力量は900億kWhで日本一である。
大正時代に建設された「中津川第一発電所」
中津川第一発電所は大正13年建設で、発電所のある建屋は大正時代のモダンな建物となっている。同発電所は、高野山貯水池から落差400mの水圧鉄管を通った水を利用して発電している。
最後に、同ツアーの一行は中津川の最下流部にある中津川第二発電所を見学した。同発電所は、中津川上流にある複数の発電所で使用された水を効率的に活用して発電を行っている。
ツアーの参加者は、同町の水力発電所を見学し、発電所の開発における先人たちの知恵や努力のほか、発電所の歴史について学んだ。

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