バイオマス発電等の電源確保で沖縄県での電力販売開始
株式会社洸陽電機は11月24日、沖縄県での電力販売を12月1日から始めると発表した。県内のバイオマス発電や太陽光発電等による電源確保の見通しが立ったことから、電力供給サービスを開始するという。
同社は当初、2015年2月から関西電力エリアにて電力販売を開始していて、現在では国内7エリア(東北、東京、中部、関西、中国、四国、九州)での販売を行っている。
年内は計1,000kW程度の契約獲得を目標
沖縄県はこれまで、本州から離れた場所にあることから、電力の自由取引を行うJEPX(日本卸電力取引所)が活用できず、また化石燃料以外の安定電源(バイオマス発電や水力発電)も少ないため、新電力会社の参入が難しい地域となっている。
このため、同県では電力自由化後も市場競争が活性化していず、県内企業や一般家庭では電力会社の切り替えがほとんど行われていなかった。
同社は2010年に沖縄営業所を開設、省エネルギー・省コストのための設備改修工事や、太陽光発電事業などを行ってきていて、このほど準備が整ったことから、当面は県内の工場やオフィスビルなどの高圧電力需要家を中心に、年内に計1,000kW程度の契約獲得を目標としている。
また、一般家庭など低圧の電力需要家への供給については、来年以降に検討するとし、今後はより多くの需要家を獲得するため、県内での電源調達のほか自社電源の開発も随時進めていき、地域の木質資源を燃料とした小型木質バイオマス発電事業を検討していくとのこと。
(画像はプレスリリースより)

株式会社洸陽電機 プレスリリース
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