植物由来のポリ乳酸(PLA)の活用方法が評価
繊維事業をはじめ、高分子事業等を展開するユニチカ株式会社は11月8日、第6回バイオマス製品普及推進功績賞を受けたと発表した。
同賞は、バイオマス製品の普及・推進の貢献に対して、日本バイオマス製品推進協議会がその功績を表彰するものである。
同社が同協議会に評価された点は、植物由来のポリ乳酸(PLA)を原料とした同社のバイオマス素材「テラマック」を製品の部品として使用することにより、PLAの新たな活用方法が示された点だ。
PLAが有する性質に、繊維事業のノウハウをプラス
PLA樹脂は、冷却時の寸法変化が小さい点と融点が明瞭である点を活かし、3Dプリンター用フィラメントに用いられている。
同社は、繊維事業で培った合成繊維の紡糸延伸技術を活かし、PLA樹脂に改良を加え「テラマック」3Dプリンター用フィラメント(以下、同品)を開発した。
同品の特長は、透明性が高く真円性が高いこと、また、プリント中に折れにくいうえに、造形中の反りが少なくシャープに造形されることから、高評価を得ている。
同社は、長きにわたって培ってきたノウハウを活かしながら、新分野の開拓を積極的に行いたいとしている。

ユニチカ(プレスリリース)
http://www.unitika.co.jp/news/company/161107-663.html